国際恋愛論

カナダ人と国際結婚。外資系企業に勤める、明るいネクラ。

Théorie

de l'amour international

国際結婚カポーの家事分担【めっちゃ楽】

すっかり年の瀬

忘年会シーズンだ。

外資系の我が社では、先日クリスマスディナーがあった。つまり忘年会だ。

お酒の席でプライベートな話も出る中で、新婚生活どうよ?という話題になった。

料理とかするの〜?と聞かれたので「まぁなるべく作るようにはしてますけどねぇ」と答えると、「まぁ毎日のことだからね〜あんまり無理しない方が続くかもよ〜〜」とのこと。

え?なんで私が毎日作る前提に自動的になってるの??

 

カナダ人との新婚生活 

我が家では、家事を完全に分担している。

具体的にはこんな感じ:

 
料理 月・水 火・木
掃除 水回り 掃除機
洗濯 補助 主担当
ゴミ出し 主担当 補助

ちなみに週末の食事は適宜、外食やデリバリー、また気が向いた方が作るなどして融通している。

また平日の料理に関しても"I'll take care of tonight's supper"、つまり(担当日は)何らかの形で食わせるよということで、 出来合いのお惣菜やお弁当を買って帰ることも。よって、週に一度料理するかしないかという時も、全然ある。

それでも文句を言われたことも無ければ言われる筋合いも無いのだが、最初から自然とこんな風に家事分担ができていたのは、やはり夫がカナダ人だからかも知れない。

 

2017年現代日本でもなお

冒頭の会話にも見られた、結婚した→家事の話→自動的に妻が中心にするもの(なぜか特に料理)という固定概念。外資系企業に勤める人でもそうなのだから、日本人の中で相当に根強い思い込みなのだろう。

さらに少しトリッキーなのが、いま私は「(家事は)妻が中心にするもの(だと刷り込まれている)」と書いた。と言うのも昨今は、さすがに家事を「妻が全て(100%)を負うもの」とするのはテーシュカンパクとして、非難の対象になりやすい。そこでオットたちは「俺ゴミ出しはしてるよ」「食器洗いは僕の仕事だよ」とか言うかも知れないが

それ膨大な家事の中で、一部の作業に過ぎないからね。

仕事のプロジェクトで例えると、企画書作成から売上回収という一連の流れの中で、見込み顧客リスト作っただけで「僕がこのプロジェクトをマネージしました」とは言わないのと一緒です。

要は、日本の「家事を分担する」という感覚と欧米のそれとは(一般的には)まだ大きな隔たりがあるということだ。 

 

国際結婚という機会を利用して

知人友人の中にも、共働きなのに平気で妻の方が(料理をはじめとした)家事の大部分を請け負っている夫婦が実に多い。

家事が大好き!と言うなら全くもって問題はないのだが、そうでないならその分担について一度でも自分たちの頭で考えたのかな?と私は思う。実際、彼女たちは夫が家事をしないことに文句を言うし、我が家の家事分担を羨ましがる。

一世代前の価値観が、なんとなく受け継がれているのが現在の日本であり、この国をいろんな面で身動き取れなくしている一因であることは明らかだ。女性活躍とか制度面もそうだけど、人々の根底に流れる当たり前の意識が変わらない限り、どれだけ優れた制度ができても意味がない。

国際結婚というイレギュラーな形ながらも、そういった当たり前を疑い対峙できる立場として、微力ながら疑問を投げ掛けていきたい。

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日々進化する夫の料理。私も精進せねば…!