国際恋愛論

カナダ人と国際結婚。外資系企業に勤める、明るいネクラ。

Théorie

de l'amour international

国際恋愛・結婚の意外なメリット

国際恋愛は大変? 

国際恋愛、ましてや国際結婚なんて文化の違いとかあって大変じゃない!?」

 

よく聞かれる。

それに対する私の答えは、Noだ。

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日本人同士であっても、他人と生活を共にする・今後の方針をすり合わせていく・家事を分担する(もしくはしない)・お金に関わることを決めていく etc... 簡単なことではない。ある程度の摩擦・衝突は不可避と考えたほうがいい。

それ自体は問題ではないが、ここで「何でそうなるのよー!キー」となり始めると大変だ。形は違えど、だいたいが普通は◯◯だろ(なのになんで△△って言い出すんだ)という自分の価値観の押し付け合いに起因している。そうではないだろうか?

その点、国際恋愛は強い。価値観や文化の違いに直面した時「あ、カナダ人だからか」で終わりだからだ(イギリス人でも中国人でもセネガル人でも同様)。

「あ、九州男児だからか」とも言えるのかどうかは、残念ながら日本人と結婚したことがないので分からない。が、傾向としては日本人同士のほうが同一の価値観を共有しているという(壮大な)勘違いが作用しがちだろう。

 

諦めたその後は

「あ、こいつ異文化で生まれ育ったからな」と可及的速やかに諦めたら、次にすることはなぜ私はそう考えるのか、どうしたいのかをきちんと説明することだ。諦める=折れるじゃないからね。

例えば、私は付き合ってかなり初期の段階で自分は結婚を考えてあなたと交際している。そしてX歳までに結婚したい。それはY歳前に子どもが欲しいからだと彼に伝えていた。

でも正直、日本人と付き合っていたらここまで言えた自信はない。重いって思われそうじゃないすか。

私の場合、彼に結婚一般の話題をジャブとして投げ掛けてみたところ、無邪気に「カナダでは籍を入れずにずっと付き合い続けるパートナーシップも一般的だし、そのまま子どもができても誰も白い目で見たりしないよ。それに、結婚するにしても最低でも5年ぐらいは一緒に住んでからが一般的だよ」と言っていた。このまま流れに身を任せていたらヤバいという必然性から、前述の私の意向をお伝えする形となった。

その結果、自分が期待していたよりも早くプロポーズして頂いた(予想外だったので椅子から転げ落ちるほど驚いた)ので、良かったと思う。

 

言わなきゃ分からない

周りを見ていると、驚くほど「言わなくても分かってほしい」と考える女性が多い。

言わないと分からないよ。

たとえ家族や恋人同士であっても、他人は他人だから。

私は、たまたま彼がカナダ人だったからそのことに気が付けた。そういう意味では、国際恋愛は意外とおすすめだ。